肩を組み体でリズムを取る道化、歌う阿呆たち

Rosenmontagszug durch die Innenstadt von Mainz. 画像を拡大 (© picture-alliance/ dpa) ドイツで人々が、紙の鼻をつけピエロの帽子をかぶって、路上で全く知らない人にキスしたり、紙吹雪やキャンディーの降り注ぐ中で「アラーフ」とか「ヘラーウ」などと叫んていだら、カーニバルは最高潮です。これが薔薇の月曜日(Rosenmontag)のお祭りです。この日、ケルンやデュッセルドルフ、マインツなどでは数キロにわたる仮装パレードが町を練り歩きます。道路沿いには数百万の人が出て、肩を組んで音楽に合わせて体を動かし、歌い踊って一種の無礼講の状態です。ドイツ西部のラインラント地方では、この日は正式な祝日ではありませんが、この日に出勤するような人は馬鹿者だと言われます。カーニバルが盛んな町々は大混雑です。人口約20万人のマインツでは昨年55万人が薔薇の月曜日のパレードを見物し、ケルンでは約140万人でした。

いろいろな仮装をした音楽隊や、ダンズグループ、騎士団などが、パレードの列に続きます。巨大な紙の像が載った車両が通過していきます。カーニバル参加者はこの様な像に政治家や政策に対する批判を込めるのです。風刺にインスピレーションを与えるのは、失業や財政難、連立政治、原理主義などです。このような政治批判には伝統があります。薔薇の月曜日の祭りが始まった19世紀初頭には当時ラインラント地方で嫌われていたプロイセンを槍玉に挙げ、その軍隊式のしきたりを嘲笑したのです。

画像を拡大 初めての薔薇の月曜日のパレードは1823年にケルンで行われ、二年後にはデュッセルドルフ、1836年にはマインツもこれに続きました。その後は戦争期間と非常時を除き、ほぼ毎年パレードが行われています。薔薇の月曜日のドイツ語「Rosenmontag」 の語源に関しては論議があります。一説によれば、この言葉はライン地方の方言 「rhosen」 から来ていて、「狂乱する」とか「はしゃぎ回る」を意味するといわれています。また他の説ではこの言葉は「薔薇の日曜日」 (断食期間中の第四日曜日) に由来するとされています。1823年のこの日には、ケルンのカーニバル組織委員会の総会で仮面パレードの準備が行われました。本来この日曜日は断食期間の最中にあたり、つまりカーニバルの後なのです。この日に法王が貢献のあった人物に黄金の薔薇を授与したため、中世から「薔薇の日曜日」と呼ばれていました。

地方によってはファストナハトやファッシングなどと呼ばれるカーニバルは薔薇の月曜日に最高潮に達します。ファッシングは中世以来、公現祭の日と、イースターまでの断食が始まる灰の水曜日の間の期間を指します。「第五の季節」といわれるカーニバルのシーズンは、今では多くの地方で11111111分に始まります。ファストナハトの行事は、ドイツの中でも特にカトリックの地域で盛んです。プロテスタントの影響の強い北部ドイツでは、大規模なパレードはあまり行われません。それでも小学校や幼稚園では、北ドイツの子供たちもファッシングを祝って仮装します。