国連安保理非常任理事国選挙へのドイツの立候補(任期2019年-2020年)

Logo der deutschen Sicherheitsratskandidatur 画像を拡大 (© Auswärtiges Amt) ドイツは国連安全保障理事会の非常任理事国選挙に立候補します。2016年6月27日、当時のシュタインマイヤー外務大臣はハンブルクで、2019年-2020年の任期への立候補を表明しました。選挙は2018年6月に国連総会で行われる見通しです。このたびの立候補(前回任期2011年-2012年)は、安保理が直面するあらゆる課題について、積極的に平和と安全に貢献していくとのドイツの政治的意思の表れです。安保理メンバーに再び選出されれば、国連におけるドイツの立場や役割がより重みを持つことにつながるでしょう。

シュタインマイヤー外務大臣(当時)はハンブルク市庁舎においてドイツ世界・地域研究所(GIGA)が主催した「GIGA Distinguished Speaker Lecture Series」で講演し、国連安保理の重要性について次のように述べました。

「現在の不穏な時代にあるからこそ、私たちには平和を希求する取り組みにおいて国連及び安保理が必要なのです。安保理に対しては批判の声も増えており、実際、機能不全に陥ることも残念ながらあります。それでも安保理は、紛争予防や平和維持に関し国際法上拘束力のある措置を講じることのできる唯一の機関なのです。安保理に対しては、さまざまな懐疑的な意見もありますが、実は昨年、安保理が採択した63件の決議のうち、60件が全会一致で採択されたものだったのです。安保理はまさに、グローバルな危機管理者として中心的役割を担っているのです!」

シュタインマイヤー外務大臣(当時)は、これはとりわけドイツのような国にとって特に重要なことだと述べ、次のように続けています。「ドイツは、世界とのつながりが最も緊密な国だとする調査結果があるほど、政治、経済、社会の面で世界と緊密に結びついており、そのような国にとっては、国際秩序が機能し、平和指向でルールに基づいたものであることが特に必要不可欠なのです。だからこそ、こうした秩序を保ち、更に発展させていくために一層取り組んでいかなければならないのです」

国連におけるドイツの幅広い貢献は、「平和、公正、パートナーシップ、イノベーション」という概念にまとめることができるでしょう。これは、今回の選挙活動における基本理念でもあります。

Grafische Darstellung der Mitglieder des Sicherheitsrats in englischer Sprache 画像を拡大 (© Bundesregierung)

平和

混迷化する世界情勢のなか、国際社会は、以前にも増して従来型の脅威にも新たな脅威にも一致して対処しなければなりません。ほぼ30年にわたり、平和維持活動に人的・財政的貢献を行い、紛争予防、安定化、紛争後の処理、軍備管理を外交政策の柱とするドイツは、こうした取り組みにおける信頼できるパートナーです。

公正

ドイツは、機能する世界秩序、価値観に基づいた世界秩序の構築を目指して取り組んでいます。人権は国際社会における共存の基盤です。ジェンダー平等、全ての女性・少女の自己決定、社会的包摂、経済的・社会的・文化的権利文化的権利といった基本的価値の実現に向け、私たちは日々、グローバルな取り組みをすすめています。


Außenminister Steinmeier bei seiner Rede zur Verkündung der Kandidatur 画像を拡大 (© Thomas Trutschel/photothek.net ) イノベーション

ドイツが最も重視するテーマの一つは、気候変動政策です。パリで採択された、法的拘束力を持つ気候変動対策の枠組みは、世界における持続可能なエネルギー供給実現のための基盤です。国連環境計画の設立メンバーでもあるドイツは、再生可能エネルギー分野におけるフロンティアランナーとして築いてきた多様な経験や目標に関する情報を共有しています。同様に、全ての青少年のために公正で質の高い教育を確保することも、最重要の関心事項の一つです。これらは、一見安全保障とは無関係に見えるかもしれませんが、平和で自由な社会を構築するために欠かせない前提条件なのです。教育や水へのアクセスがなく、健全な環境がないところには、安全もあり得ないからです。


Sitzung des UN-Sicherheitsrats 画像を拡大 (© picture alliance / dpa)

パートナーシップ

ドイツは世界のパートナーです。我が国にとってパートナーシップとは、同等なもの同士の関係です。自分たちが学ぶとともに、自らの経験を開発支援のために役立てたいと考えており、開発援助とは未来への投資であると捉えています。すなわち、制度を整え、知見やアイディアを共有し、能力開発のための支援を行うということです。ドイツは、一人ひとりの人間がもっと大切にされるような世界を目指し、そのための貢献を行っていきます。難民問題に対し人間の尊厳を尊重し公正に向き合っていくこともその一つです。難民の発生原因には、出身地域において対処していかなければなりません。それゆえドイツは、国連難民高等弁務官事務所や国連世界食糧計画等の支援機関の活動に積極的な貢献を行っています。